板タブと液タブ、結局どっちがいいの?
はじめに
板タブと液タブ、どちらがよいかという問いはイラストを描く多くの方が悩む問題です。
私は3年前から液タブを使っていますが、液タブを試した結果、板タブに戻したという視聴者さんの体験談を聞いて、改めてこのテーマについて考えてみました。
この記事では私の使用歴と視聴者さんの体験談をもとに、板タブと液タブそれぞれの特徴と選びかたについてお伝えします。
板タブから液タブへ、私の使用歴
私がイラストを描き始めた頃、最初に使っていたのはワコムのIntuos 4でした。
その後、Intuosに切り替え、3年前にWacom-one(13インチの液タブ)を購入しました。
板タブは液晶画面のないタブレットで、ペンの動きがパソコンのモニターに反映される仕組みです。
手元を見ながら描くことができないため、最初は慣れるのに苦労しました。
「画面を見ながら描けたらいいのに」という思いから、液タブを購入した経緯があります。
液タブを初めて使ったときの感動はとても大きかったです。ペンの動きがそのまま画面に描かれる感覚はとても自然で、板タブとは根本的に違うものでした。
液タブを使い続けるなかで見えてきた課題
液タブを使い始めてまず気になったのは姿勢の問題です。
液タブをデスクにそのまま置くと下を見下げる形になり、首や肩への負担が大きくなります。
そこでノートパソコン用のスタンドを別で購入し、液タブを80度くらいに立てかけて使うようにしました。
スタンドの導入で姿勢の問題はかなり改善されましたが、一度ケーブルが接続されたままスタンドがずり落ちてケーブルがダメになったことがありました。
それ以来、固定用の粘着テープでスタンドを固定しています。
持ち運びについては、スタンドで固定しているぶん出先には持っていきにくいです。
その点では板タブのほうがコンパクトで便利です。外出先でイラストを描く機会がある方にとって、板タブの携帯性は大きなメリットになります。
視聴者さんの体験談
今回、視聴者さんに板タブと液タブについてお話を聞かせていただきました。
その方は液タブを試したこともあるのですが、現在は板タブを使っているとのことでした。
理由はシンプルで「液タブで描くのが書きづらい」というただその一点だそうです。
専用スタンドも試してみたそうですが、それでもしっくりこなかったとのこと。
また「液タブを使えばもっと上手に描けるかもしれない」と思っていた時期があったとおっしゃっていました。
実際には道具が変わっただけで技術がいきなり上がるわけではなく、思っていたほどの変化は感じられなかったと。
この体験談を聞いて改めて感じたのは、液タブが絶対に優れているわけではなく、板タブが劣っているわけでもないということです。
どちらが自分に合っているかは、実際に使ってみて確認するしかありません。
プロのイラストレーターのなかにも板タブをメインで使っている方は大勢います。
「液タブを買っても上手くなるわけじゃない」
私が液タブの購入を検討していた頃、「液タブを買ったからって上手くなるわけじゃない」と言われました。
これは正直そのとおりで、道具が変わっても技術がいきなり上がるわけではありません。
ただ、私の場合は結果的に液タブを買ってよかったと感じています。
なぜかというと、練習量が増えたからです。
液タブで描くのが楽しくなって、以前より長い時間イラストを描くようになりました。練習量が増えれば上達のスピードも上がります。
「道具を揃えても上手くならない」という言葉は正しいですが、「道具が変わることで練習量が増える」という効果もあります。
気に入った道具を使うことで描く時間が自然と増え、それが上達につながるケースもあるということです。
両方試してみることをおすすめします
板タブと液タブで迷っている方には、可能であれば両方試してみることをおすすめします。
Wacomのインティオスプロクラスの板タブは比較的購入しやすい価格帯で入手できます。
液タブも、Wacomに限らず他のメーカーのものも含めれば幅広い選択肢があります。
購入前にYouTubeやレビューサイトで評判を確認した上で選べば、Wacom以外のメーカーでも十分使える製品があります。
両方合わせてもそれほど大きな出費にならずに試せる価格帯の製品があります。
視聴者さんも数年使い続けた結果として板タブに戻されていました。
短期間で答えを出そうとするのではなく、じっくり使いながら自分のスタイルに合った道具を見つけていくのがいいと思います。
私自身は今のところ液タブを使い続ける予定ですが、余裕ができたら板タブも持って使い分けたいと考えています。
まとめ
板タブと液タブのどちらが優れているかは、人によって違います。
液タブを試した結果板タブに戻した方もいますし、液タブになってから練習量が増えて上達につながったという経験もあります。
大切なのは、自分が「楽しい」「続けられる」と感じられる道具を選ぶことです。
迷っているなら、まずは両方試してみることをおすすめします。
自分のペースで、自分に合った道具とスタイルを見つけていただければと思います。
