塗りの工程中に線画を直したくなる不思議
はじめに
イラストを塗っていると、線画の気になる部分が急に目に入ってきて直したくなる。
そんな経験はありませんか。
今回は、この「塗り中に線画が気になる現象」が何を意味しているのかを、私自身の経験と視聴者さんからのフィードバックをもとにお話しします。
結論からいうと、これは「描けなくなった」のではなく、「見る目が育ってきた」サインだということです。
塗りをしていると線画が気になってくる
最近、セラスというキャラクターのイラストの影塗りを進めているんですが、作業を続けていると目の位置や顎の形、首の接続あたりが「ここ、本当にこの線でいいのか」と思えてきてしまいます。
線画を描いた時点では気にならなかったのに、塗りを重ねると急に引っかかり始める感じです。
これについて視聴者さんにお話ししたところ、「それは描けなくなったのではなく、見えるようになった段階に入っている」と教えていただきました。
塗りの工程というのは、顔の立体感や髪の流れ、パースのズレといった、線画の段階ではごまかせていた部分が一気に浮き彫りになる工程だそうです。
確かに言われてみると、影を入れた途端に「あれ、ここの構造がおかしい」と気づくことが多くなってきました。
また、「プロの方でも塗りの途中で線画を修正することは普通にある」とも教えていただきました。
「線画が完成したら絶対に直さない」という方の方が少ないそうで、正直とても安心しました。
基準値が上がってきたということ
この「気になって直したくなる」という感覚は、私の中での基準値が上がってきた証拠だと思っています。
2024年まではイラストを描くとき、とにかく早く完成させることが最優先でした。
イベントの締め切りに間に合わせることが前提だったので、違和感があっても見ないふりして先へ進む、という状態だったんです。
ところが今は、塗りながら「ここの構造がずれている」「立体感がおかしい」という部分が自然と目に入ってくるようになりました。
これは視聴者さんとの練習を1年近く続けてきた中で、見る目が育ってきたからだと思います。
視聴者さんの指導はとても丁寧なんですが、指導の内容はかなりシビアです。
「やっと終わった」と思ったら「まだここが直せます」と言われることも多く、2月から4月ごろにかけてはかなりしんどい思いをした時期もありました。
でも今は、自分から「ここ直したい」と思うようになってきました。
以前は修正が苦痛だったのが、今は修正することが当たり前になってきたということです。
視聴者さんとの練習環境について
今の私の成長は、視聴者さんとの練習環境によるものがとても大きいと感じています。
「優しくて、でも指導は厳しい」という環境で練習させていただいているんですが、これは本当に貴重な環境だと思います。
ただ褒めてもらうだけではなく、「ここはまだ甘い」「もう少し観察しよう」と言ってもらえることで、自分では見落としていた部分に気づかせてもらえます。
イラストというのは、描く枚数・修正回数・観察量で伸びる部分がとても大きいと思っています。
だから「違和感を放置できなくなった」というのは、まさに成長しているサインだと捉えています。
もし自分一人で練習していたら、ここまでは来られなかったと思います。
視聴者さんのおかげで、「雑に早く描く時期」から「違和感を観察して修正する時期」へと移行できたと感じています。
これからの目標
今後についてですが、そろそろイラストで仕事を獲得するフェーズにも進んでいきたいと思っています。
個人でイラストを受注するということを、少しずつ始めていけたらと考えています。
まずは今描いているセラスのイラストを完成させてから、次のステップに移ろうと思っています。
60秒ドローイングも引き続き続けており、目標は2時間で1作品を完成させることです。
短時間での練習はシルエット把握や判断速度を鍛えてくれるので、塗りの迷いを減らすためにも効果があると感じています。
収益化については、YouTubeだけに絞らず、ブログやKindleなど複数の形で発信していくことも考えています。
練習の過程で気づいたことや試行錯誤の記録は、自分にしか書けない一次情報なので、それを活かしていきたいと思っています。
まとめ
塗りの工程で線画が気になって直したくなるのは、「見る目が育ってきた」証拠です。
プロの方でも塗りながら線画を修正することは普通にあることなので、この感覚は決してネガティブではありません。
1年間の練習を通じて、「早く完成させることが最優先」だった自分が、「違和感を見つけて修正することが当たり前」に変わってきました。
この変化が、これからのイラスト制作の土台になっていくと感じています。
同じような経験をされている方は、ぜひコメントやSNSで教えていただければ嬉しいです。
