イラストで稼ぎたい人に伝えたい現実と解決策
はじめに
イラストで収入を得たいと思っている方に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
私は2020年からフリーランスとしてイラスト制作・情報発信を続けており、その前は会社員として働いていた時期もあります。
この記事では、会社員経験とフリーランス経験、両方を経てきた私の視点から、イラストで収入を得るための現実と具体的な方法をお伝えします。
少し耳の痛い話もありますが、知っておくことで遠回りをせずに済みます。ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
会社員としてイラストの仕事をするのが難しい理由
イラストで稼ぎたいと考えたとき、多くの方が最初に思い浮かべるのが「イラストレーターとして就職する」という選択肢ではないでしょうか。
就職すること自体は素晴らしいことです。
ただ、就職によって自分のやりたいイラストができるかというと、それはまた別の話になってきます。
いろいろなデータや私自身の体感から言うと、会社員として就職して、自分のやりたいことが7割以上できる仕事に就ける確率はかなり低いと感じています。
ある調査によると、会社員で本当に好きな仕事をしていると答えた方は全体の約3割程度という結果があります。
さらに、やりたいことにかなり近い仕事に就ける方は1割程度という数字もあります。
もちろんこれは統計的な傾向であり、全員がそうということではありません。ただ体感として、この数字に近いものを感じているのも正直なところです。
なぜこうなるかというと、会社の仕組み上、当然ながら会社の利益を優先することが求められるからです。
会社はボランティア団体ではありませんし、特に中小企業は銀行から融資を受けて経営していることも多く、毎月の利益をしっかり出すことが必要不可欠です。
そのため「自分がやりたいイラスト」と「会社として利益になるイラスト」が一致するかどうかは、運の要素も大きいのです。
例えば、単価の高い案件が自分の好きなジャンルとは異なるというケースは珍しくありません。
また、会社員のもう一つの側面として「収入の上限が決まりやすい」という点があります。
会社員として安定した給料をもらえることは確かに大きなメリットです。
ただその代わり、どれだけ利益に貢献しても、もらえる金額の上限がある程度決まってしまっています。
日本では正社員の雇用は強く守られており、簡単に解雇できない代わりに、基本給を頻繁に上げることも難しい構造になっています。
つまり会社員というのは「売上ゼロになる心配がない安定」と引き換えに、「どれだけ稼いでも上限がある」という働き方です。
まずここを理解しておくことが、現実的な計画を立てる上での最初のステップになります。
じゃあどうすればいいのか。情報発信で自分の収益導線を作ること
「会社員だけでは難しいとわかった。では具体的にどうすればいいのか」という話に進みます。
私が強くお勧めしたいのは、「副業・情報発信で自分の収益導線を持つ」ということです。
ここで言う情報発信とは、何か怪しいビジネスの話ではありません。
みなさんがよくご存知のYouTube、X(旧Twitter)、Kindle、Udemyといった公式プラットフォームを使った、正当な収益化の方法です。
特にイラストを描いている方にとっては、自分の制作過程や上達の記録、使っているツールの紹介など、発信できるコンテンツがたくさんあります。
それを積み上げていくことで、ファンが増え、収益が生まれ、最終的に「自分のやりたいイラストで稼ぐ」という状態に近づいていけます。
私自身、YouTubeで動画を上げ始めたことで、毎日来てくださる視聴者の方が増えました。
もしXにイラストをあげるだけだったら、こういった温かいつながりは生まれなかったと思っています。
おすすめの収益化プラットフォーム
具体的にどのプラットフォームを使って収益化するのが良いかをお話しします。
私が特にお勧めするのは、X(旧Twitter)の収益化、YouTube、Kindleインディーズ漫画、Udemyの4つです。
おすすめの取り組む順番は、X→Kindle→YouTube→Udemyです。
まずXの収益化についてです。
XはYouTubeに比べると収益化の条件が比較的ゆるく、始めやすいプラットフォームです。
プレミアムへの課金とクレジットカードの登録などの条件がありますが、インプレッションが集まれば収益につながります。
制作過程の動画や日々の気づきを発信することで、フォロワーが増えやすくなります。
ただしルール変更も多いプラットフォームですので、常に最新の情報を確認することが大切です。
次にKindleインディーズ漫画です。
イラストを描く方にとって取り組みやすい収益化の手段です。
私も作品を出したことがあり、ダウンロードごとに0.7円〜1円程度の収益が入ってきます。
Kindle Unlimitedに対応することでページ読まれ数に応じた印税も入ってきます。
イラストの描き方のノウハウをまとめた書籍にすることもできますし、作品を積み上げていくことで継続的な収益につながります。
次にYouTubeです。
イラストの制作過程を録画して解説動画を作ると、検索から新しい視聴者の方が入ってきやすくなります。
YouTubeは動画がストックとして積み上がっていくため、過去の動画が長期的に見られ続けるという強みがあります。
ある程度フォロワーが育ってきたタイミングで並行して始めるのが取り組みやすいと思います。
最後にUdemyです。
教えることが好きな方には、Udemyで有料の講座を販売するという方法もあります。
一度作ったコースが繰り返し売れ続けるため、コンテンツ資産として積み上がっていく強みがあります。
これら4つを組み合わせることで、会社員の給料と同等程度の収益を得るチャンスは十分にあると思っています。
情報発信を長く続けるためのポイント
情報発信で最も重要なことをお伝えします。
それは「本当に好きなジャンルを発信すること」です。
「このジャンルが儲かるから」という理由だけで好きでもないものを発信しても、熱量のなさはファンに伝わってしまいます。
逆に言えば、本当に好きなものを発信し続けた方が、長期的にファンが定着しやすいのです。
また継続することも絶対条件です。
フォロワーやチャンネル登録者が増えるのには時間がかかります。
3ヶ月で結果が出なくても、半年・1年と続けることで変化が出てくることがほとんどです。
最初の1年は結果よりも「継続の習慣を作ること」に集中してください。
学生の方へのアドバイス
中学生や高校生でイラストで食べていきたいと考えている方は、今からできることがあります。
それは「コンテンツを積み上げておくこと」です。
Xは13歳から利用でき、自分の絵の成長過程をどんどん発信してフォロワーを増やしておくことができます。
Xでの収益化には18歳以上などの条件がありますが、それまでの間に発信の習慣と積み上げを作っておくことができます。
高校を卒業して18歳になったタイミングで収益化の申請をするという流れが、スムーズに進めやすい方法のひとつです。
高校生活は勉強だけでなく友人との時間や部活など、今しか経験できないことがたくさんあります。
それを楽しみながら、傍らでコツコツと発信を続けておくことが理想的です。
焦る必要はまったくありませんが、今から積み上げておくと将来の自分を大きく助けることになります。
社会人の方へのアドバイス
今の仕事を続けながらイラストで収益化したいと考えている方へ向けた話です。
よっぽど精神的・肉体的に限界の状態でなければ、いきなり仕事を辞めることはお勧めしません。
まずは今の会社に在籍しながら、副業・情報発信を育てていく方法を取ってください。
私自身もフリーランスに転向する前に、副業で年間30万円程度の収益を作ってから独立しました。
もし会社を辞めることを検討しているのであれば、貯金の準備もしておくことをお勧めします。
私が独立した際は100万円以上の資金を用意しました。
フリーランスになると売上ゼロの月が出てくる可能性があります。
そのような時期を乗り越えるためのバッファとして、生活費の6ヶ月〜1年分を目安に貯金しておくと安心です。
投資についても触れておきます。
オルカンやSP500といったインデックスファンドへの積立投資を、iDeCoやNISAを活用しながらコツコツ続けることで、長期的な資産を作っておくことができます。
ただしまず最初は生活費のバッファを作ることを優先してください。
投資は余裕資金でコツコツ続けることが基本です。
まとめ
今回お話しした内容を整理します。
まず1つ目は、会社員だけでは自分のやりたいイラストの仕事ができる可能性は低いということです。
会社は利益優先であり、自分のやりたいことと必ずしも一致しません。
また収入のアッパーが決まっている構造があることも頭に入れておいてください。
2つ目は、副業・情報発信で自分の収益導線を作ることが解決策になるということです。
X、Kindle、YouTube、Udemyといった公式プラットフォームを活用した正当な方法で収益化できます。
一気にすべてやろうとせず、まずひとつ始めてみることが大切です。
3つ目は、本当に好きなものを発信すること・継続することが何より大切だということです。
熱量のない発信はファンに伝わります。
好きなものを発信し続けることが、長期的なファンを育てる最善の方法です。
これからイラストで収入を得たいと考えている方の、少しでも参考になれば嬉しいです。ぜひ試してみてください。
